楽しく愉快に生きてます

引っ越しを機に日常のことを改めて考え始めました

線路は続くよどこまでも

本を読むまで勘違いしていたことがある。 私は何故かこの方が、裕福な家庭に身を置く人だと思い込んでいた。 家は裕福で、家族は彼のリハビリに協力的。 だから両足と右手がなくなってもこんなに前向きに生きられるのだと失礼ながら思っていた。

しかしこの本を読んで驚いてしまった。

まず、障害年金他、国からもらえるお金を一切もらえない状態にいた。 とてもタイミングの悪い時期に山田さんは事故にあってしまったのだ。

昔同級生が税金も年金も払ってなくて。 ある日市役所から「このままだとあなたが障害者になってもお金がもらえなくなりますよ」という忠告の連絡が来たと言っていた。 私はそれを聞いて、どうせなんだかんだとそんなことになったらお金は出るんでしょ、なんて思っていたのだけど、こちらの本を読むとそんな甘いことはまったくなかった。

つまり山田さんがリハビリ、免許取得、就職活動を頑張ったのは、国からもどこからもお金がもらえず、かといって一般家庭なので働かない人間を養う余裕もそんなになく…という理由から、すぐ働かないと!と思ったからなのだ。 (他にも理由はありますが、大きな理由はこれ)

そんな前向きでガッツのある山田さん。

よく死にたくならなかったなあ、と思っていたけどやっぱり普通に死にたいと思った時期もあったそう。 そりゃそうだ。

ハードなリハビリをこなし、資格を取得したものの仕事が決まらなかったときは「社会は僕を必要としていない」と絶望した話は、わかる!!と思ってしまった。 ほんとこれ、何度も思ったよ…。

それでもやっぱり前向きに生きて、いろんなことに挑戦している山田さんは素敵だなと思いました。 いつか酒を酌み交わしたいです笑

そして、読んだ後 自分ももっといろんなことに挑戦できるのでは?と思った一冊でした。